近年、日本人のノーベル賞受賞者が増えていることから、ノーベル賞の授賞式が行われるスウェーデンのストックホルム市庁舎の認知度が高まっていますね。
建物の美しさも注目のポイントですが、ノーベル賞授賞式後に行われる晩餐会やダンスパーティーなどにも注目が集まっていますよね。
テレビ中継で晩餐会の様子やダンスパーティーの様子を目にする機会もありますが、その会場となっている部屋はとても素敵な場所なのです。
そんな部屋なのか、これから詳しくご説明していきたいと思います♪
スウェーデンに行ったら絶対行くべき!ノーベル賞晩餐会会場のストックホルム市庁舎が素敵すぎる
ストックホルム市庁舎はとっても美しい建てものなので、スウェーデンに行ったら絶対見に行くべき場所です。
市庁舎のすぐ目の前には湖が広がっていて、とても美しい景観を楽しむこともできます。
またスウェーデンで(ストックホルム)で最も気候の良い時期である6月~7月ごろには市庁舎の周りに広がる芝生の上でピクニックしたり日向ぼっこしたりすることができ、ストックホルム市民の憩いの場所にもなっています。
私もこの時期よく友達と市庁舎の芝生の上でピクニックを楽しんでいました(*^^*)
市庁舎の中を見学するにはガイドツアーに申し込む必要がります。
中もとても素敵なので、一度見学してみる価値はあると思います。
ストックホルム市庁舎の歴史

ノーベル賞の晩餐会会場となるストックホルム市庁舎が完成したのは1923年のことです。
建築家ラグナル・エストベリの設計により、1909-1923年にかけて建設されました。
古くからの建造物のような気がしますが、ヨーロッパの建造物としては比較的新しい建物なのです。
市庁舎の外装はヴェネツィアにあるドゥカーレ宮殿を意識して作られており、重厚な雰囲気を醸し出しています。
1920年代のイギリス建築に大きな影響を与えたと言われれています。
また日本の早稲田大学の大隈講堂の建築の際にこのストックホルム市庁舎のデザインを参考にしたと言われてるのです。
晩餐会会場 青の間(Bule hall)

市庁舎内部に入って一番最初に目に入るのがこの大広間です。
ここでノーベル賞授賞式後の晩餐会が行なわれています。
そのため一番有名な部屋がこの青の間(Blue Hall)です。
広間の中は特別青くないのに、なぜ青の間というのでしょうか?
設計当初はイタリアのピアッツァを意識して「青空教室」のように天井無しで中庭のようにしたかったのですが、雪深いスウェーデンではそういうわけにいかず、やはり天井が必要になりました。
その天井を空のように青く塗装する予定だったのです。
しかし建設中、天井のレンガの色がとても美しく、青く塗装する計画は中止になりました。
建設途中からこの部屋を「青の間」と呼んでいたことが、有名になりすぎて定着してしまい、いまだにそのまま「青の間」と呼ばれているのです。
ですので、結局この広間はどこも青くないのです(笑)
また、写真を見てもわかるように、この広間自体そんなに広くありません。
このスペースにノーベル賞の晩餐会では約1300人の人が集まり食事をするのです。
実は隣同士の感覚がかなり狭く窮屈な中の晩餐会なのです。
一人ひとりのスペースが決まっており、国王・大統領クラスは横幅70~80cm、それ以外の出席者は横幅60cmと決められています。
体の大きな外国人が一堂に会す中、横幅60cmって本当に狭いですよね…。
でも、近すぎて話は弾むのかもしれませんね…(笑)
晩餐会ダンス会場 黄金の間

次に有名なのが、ノーベル賞晩餐会のダンスホールとなる黄金の間。
こちらはどこから見ても金色に輝く黄金の間です。
金箔を貼ったモザイクで壁面が覆われた大広間です。
この広間はローマのピザンチン建築からインスピレーションを得て建築されたんだそうです。
真ん中に描かれているのがストックホルムにあるメーラレン湖の女神です。
よく見ると膝の上にストックホルムの街並みを乗せているのです。
実際に行ったらぜひよ~く見てみてくださいね!!
する左側には西洋を代表してニューヨーク(自由の女神)やパリ等の有名建築が、右側には東欧を代表してエスニックデザインが描かれています。
このあたりは、知っているとより興味深く見学できると思います!
まとめ
ここではノーベル賞授賞式が行われるスウェーデンのストックホルム市庁舎についてご紹介してきました。
簡単におさらいしておきましょう。
- 建築家ラグナル・エストベリの設計により、1909-1923年にかけて建設
- ストックホルム市庁舎が完成したのは1923年
- 市庁舎の外装はヴェネツィアにあるドゥカーレ宮殿を意識
- 1920年代のイギリス建築に大きな影響を与えた建築物である
- 天井を青く塗装予定で「青の間」と呼んだが、建設中レンガ色が美しく青く塗装する計画が中止となる
- 実際は青くないけど「青の間」という呼び名が定着し今に至る
- ノーベル賞の晩餐会では1300人ほどが集い、結構狭い
- ローマのピザンチン建築からインスピレーションを得て建築されを
- スウェーデンを中心として世界の絵が描かれている
ただ見学するのも良いですが、事前に少し知っているとより奥深く見学できますよね!
スウェーデンのこと、市庁舎のこと、少しでも興味持っていただけたら嬉しいです♪